Story

今夜も、夜空の星がきらきら光っている… 星座の星と、宇宙のゴミ…スペースデブリが輝いている…。 地球は今、度重なって起きた衛星軌道上の事故で、無数のデブリに覆われている。 その為に、地球の宇宙開発は中断され、人々は星空の向こう側に夢を追わなくなってしまった…。 全てのデブリが地球に落ちきって開発が再開される頃、俺は墓の中かもしれない。 冗談じゃない! そんなの待っていられるか! 俺がデブリも突破するようなロケットを作ってやる! そうして、周りから冷ややかな視線を浴びながら ロケットを作り続けて、99回目の打ち上げ。 今度こそ成功したと思った矢先に、なにかと衝突して空中分解してしまった。 俺が目にしたのは、真っ逆さまに落ちてくる光の粒。 落ちた場所に駆けていくと…そこには、ロケットを抱いた裸の女の子が倒れていた。 女の子は目を覚ますと、こう言った。 『ワタシ、トゥインクっていいます! 地球の探査目的でやってきた、探査機ですっ』 自身を探査機と名乗る女の子は、俺のロケットと衝突して一部が故障、 自力で地球の重力を突破できなくなっていた。 俺は自分のせいで母星に帰れなくなってしまったトゥインクを、 100回目の打ち上げで必ず宇宙に帰すことを約束する。 こうして…俺の夢と未来に大きな影響を与えた、あの波乱の一夏が始まったのである。